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教員によって学習に差、指摘も [家庭科授業]

朝日新聞記事を紹介します。

高校で男女で必修化20年

中学・高校で、かつては女子だけの必須科目だった家庭科。
1985年の女性差別撤廃条約への加入を機に、93年度に中学、94年度に高校で男子も必修になり、
今年で20年を迎えた。

現在、高校の家庭科は、「家庭基礎」(2単位)、「家庭総合」(4単位)、「生活デザイン」(4単位)から
選択する。おおむね7割の高校が「家庭基礎」を選ぶ。

県立浦和高で8年間家庭科教諭を務めた埼玉県教委の山盛敦子指導主事によると、必修になった
当初は、卒業生から「進学校なのに、なぜ家庭科をやるのか」という声もあった。

「当時は週4時間必要で、授業時間を確保するのが難しかったようだ。
家庭科は、料理や裁縫だけでなく、環境や消費など幅広い分野を含んでいることが知られるように
なり、数年で反発はなくなったと」と振り返る。

国立教育政策研究所が2012年に実施した「理系文系進路選択に関わる意識調査」では、高1男子
の約7割が「将来生きてゆく上で重要な学習」(複数回答)に家庭科を選んでいる。
男子の家庭科は20年で定着したといえそうだ。

ただ課題もある。東京学芸大の藤田智子専任講師が10年、関東地方の国立、・私立大の男女学生
約140人に調査し、家庭科の意味やとらえ方についての記述を整理したところ、男子の9割以上が、
男女共修を肯定的にとらえていた一方、半数が「女子向き」ともとらえていた。

藤田専任講師は、「学校や教わった教員によって、学習経験に差がある」。と指摘。
「教員の意識が、性差を前提にしている場合もあるのでは」と危ぶむ。
「家庭科は、基礎を知って応用を考える教科。他のすべての教科とつながっている。

経済協力開発機構OECD)[学習到達度調査(PISA)でも、生活の中で応用する問題が出ている。
家庭科が学力の支えになるということを知ってほしい」

これを読むと、家庭科に重点を置くともう少し視点を変えて生活に密着した考え方を大事にするように
なったかなと思う。脇役ではなく、生活の基礎ととらえればもっと違ったかもしれない。


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